高蔵寺ニュータウン空き家問題対策 プロジェクト
UR 賃貸住宅 DIY リノベーション
UR 賃貸住宅 DIY リノベーションを終えて
BEFORE
AFTER
市の目的
近年、注目されている『DO IT YOURSELF』 DIY が『専門業者と比較すると割安』『自分自身で改装等 を手掛けることにより充実感』といったメリットから注目を集め普及しつつある。集合住宅を対象に若 年世帯の共感が得られやすい同年代の講師による DIY ワークショップ形式の開催、講師による講演会、 さらには DIY により改装されたお部屋のモデル展示等を行うことで、若年世帯に対して従来の魅力的な 中古住宅を探すのではなく、自らの手で住宅を魅力あるものに高めていくといったパラダイムシフトを 促し、購入した中古住宅の価値向上や満足度を高め、中古住宅流通促進を目指す。
取り組みへの経緯
一昔前の DIY のイメージはお父さんの日曜大工でした。『DIY=かっこいいスタイル』というイメージに変えたくて、ブログや SNS で作品や改装した部屋や その作り方を全て公開してきました。公開することで、自分にもできるかも、DIY ってかっこいいんだ ~とたくさんの方から共感を得られるようになり、他のクリエイターさんや DIY 関連企業さんと一緒に DIY 普及の活動をしてきました。今では DIY はちょっとしたブームになり、企業努力でたくさんの DIY で使える塗料が開発され、また現状回復が必要な賃貸住宅でも DIY ができるアイテムも販売されていま す。 ここまで、DIY を広めたいという思いで、活動を続けてきましたが、DIY のレシピサイトがいくつか立 ち上がり、広めるという部分ではそれをできる人がたくさん増えてきて、一つのミッションを終えたよ うに感じております。
次なるミッションは『広まった DIY に何かの役に立てるという事』 そして、国の深刻な問題である『空き家の増加』について、DIY は問題解決の糸口になると考えており ます。そして、そんな時に春日井市から今回のお取組みの話をいただきました。
この取り組みの目的
◎DIY ワークショップに参加いただいた市民の方へ
DIY の技術と知識と楽しさを知ってい ただく。
◎DIY の可能性をまだ DIY を知らない方へも広める。
◎私のブログや SNS を通して、全国へ
『空き家問題について』
『空き家問題を DIY で解決 できることができること 』
『みんな DIY をする楽しさ』
を知っていただく。
ワークショップの実施
市の広報と chiko ブログにて告知募集。
ブログを見てのお申込みが9 割でした。 11名(男性 2名、女性 9名)で実施しました。女性は 20 代~40代の主婦、フルタイムでお仕事をしている人、お子さんが産まれたばっかりの方、お腹 に赤ちゃんがいる方等、普通なら応募はやめておこうと思う要素がある方が、 どうしても参加したいと手を上げ、参加してくださいました。このような活動は時間がある人がやるのではなく、熱意がある人が集まるのだと実感しました。 今回のワークショップでは私がデザインをし、工程等も組ませていただきました。 漆喰、壁紙、板壁、ペンキ壁、フローリング貼り等、参加してくださった方にたくさん体験していただけ、また、モデルルームとしても様々な手法を見ていただけるようにデザインと工程組みをさせていただきました。
プロよるワークショップ
その中でプロの職人さんにも入っていただき、教えていただく工程もあり、参加者のみなんさんからは とても好評でした。そして、職人さんもいつも使っている漆喰や壁紙と違うことに驚かれていました。 DIY で使う漆喰や壁紙は素人でも施工できるように工夫がされています。
木工や雑貨作りは私が講師をさせていただきました。DIY の木工は大雑把でも大丈夫! ドライバーを使ったことが無い方も最後にはかなり上達していました。
安価にバリューアップ
ちょっとしたアイデアを盛り込んだ雑貨も参加者さんに作ってもらいました。山で採った乾燥した植物の蔓を使ったスワッグ、100 円ショップの材料で作りオブジェ、カフェトレイ、廃校の学校椅子のリメイク、壁のチョークアート。
安価でもお家は素敵になる。 DIY は修繕ではなく、『暮らしを自分の手で彩っていくもの』それを感じてもらえたのではないかと思い ます。